暖かいじゃありません、あたたたたたかい話です。
昔々、ある寒い村の小さな家に、おばあさんと孫のケンタが住んでいました。
冬が深まると家の中まで冷たい風が忍び込み、二人はいつもブルブルと震えていました。
おばあさんは、こんな夜こそ「あたたたたたかい」ものが必要だと思い、ケンタのために特別な料理を作ることにしました。
おばあさんは台所に立ち、大きなかぼちゃを用意しました。
「このかぼちゃは、去年畑でできた一番大きなものなんじゃよ」
そう言いながらケンタにも手伝ってもらい、かぼちゃを丁寧に切っていきました。
かぼちゃの中からは、やわらかくてほっくりとした実が現れました。
ケンタはそれを見て、すでにワクワクしていました。
次におばあさんは、冷蔵庫からひき肉を取り出しました。
「このひき肉はね、村の肉屋さんが心を込めて分けてくれたものなんじゃ」
そう言いながらひき肉に下味をつけ、鍋に入れました。
ジュウジュウと音を立てて焼けていくひき肉からは、じわっといい香りが漂ってきます。
そこにかぼちゃとおだしを加え、ゆっくりと煮込んでいきます。
「寒い夜には、あたたたたたかいものが必要じゃなあ」
おばあさんがそう呟くと、ケンタもにっこり笑って「そうだね!」と答えました。
煮えたかぼちゃとひき肉に、最後にとろみをつけてあんかけにしました。
お鍋の中には黄金色のかぼちゃと肉の旨みがたっぷりのあんが、ぐつぐつと煮えたぎり、見た目からして「あたたたたたかい」ものでいっぱいです。
出来上がった料理を二人で囲み、まずは一口、あつあつのかぼちゃとひき肉のあんかけ煮を頬張りました。
口の中で広がるやさしい甘さと、じんわりと体の芯まで伝わる温かさに二人は顔を見合わせて笑いました。
「あたたたたたかいねぇ」とおばあさんが言うと、ケンタも「うん、あたたたたたかい!」と頷きます。
その夜は不思議なほど寒さが和らぎ、家中がぽかぽかと暖かく感じられました。
それ以来冬が来るたびに、おばあさんとケンタはこの「あたたたたたかい」かぼちゃとひき肉のあんかけ煮を作るのが楽しみになったそうです。
そんな感じで
あたたたたたかいかぼちゃとひき肉のあんかけ
フライパンにひき肉入れます
凍ってます
生姜と共にいい感じに炒めたら、食べやすく切ったかぼちゃ
水、醤油を入れて煮ていきます
甘いかぼちゃなのでお砂糖なしで
しっかりかぼちゃが煮えたら、水溶き片栗粉でとろみづけ
盛り付けたらば
●かぼちゃとひき肉のあんかけ煮
●アスパラときのこの卵炒め
●大根ときゅうりの酢の物
あたたかくなりましたね。